高知県西部を流れる四万十川は、四国カルスト県立自然公園の高峰で標高1336メートルの不入山(いらずやま)を源流とする一級河川で、全長196キロメートル、流域面積2279平方キロメートル、支流総数319という大清流です。ここでは、流域の美しい景観と澄んだ清水に恵まれ、静岡県の柿田川、岐阜県の長良川とともに日本三大清流とも呼ばれる四万十川の名水をご紹介いたします。 どこで採水されている? 採水地は高知県高岡郡津野町にある不入山です。この源流部には大小の渓谷や瀑布が見られ、山間を縫いながら支流を集めて川幅を増し、平野部を流れてやがて四万十市で太平洋の土佐湾に注いでいます。 四万十川の名水は昭和60年(1985年)に環境庁指定の「名水百選」に選ばれ、支流の黒尊川(くろそんがわ)は平成20年(2008年)に環境庁指定の「平成の名水百選」に選ばれました。 また … [Read more...] about 四万十川
四国の名水
安徳水
高知県の北部には横倉山と呼ばれている山があり、この山は高知県立の自然公園となっています。自然が多く残されているこの山は学術的にも貴重であるとされており、「安徳水」と呼ばれる名水が湧き出ています。 ここでは、この安徳水の特徴やアクセス情報などについて紹介していきます。 どこで採水されている? 安徳水は高知県高岡郡越知町にある横倉山から湧き出ています。1985年に名水百選に選ばれ、修験者などが身体を清めるための水として知られてきました。 横倉山は越知町のシンボルとも言える存在であり、日本最古の化石や樹齢700年を超える樹木などがあります。そこに世界的な植物学者である牧野富太郎博士が興味を示し、現在でも研究者の研究対象として横倉山は認識されています。 安徳水の採水地付近には鉄道の駅やバス停は存在しておらず、現地に向かう場合には自動車を使 … [Read more...] about 安徳水
江川の湧水
徳島県の「江川」は、吉野川市を流れる一級河川「吉野川」水系の支流です。この江川の水は「江川の湧水(えがわのゆうすい)」と呼ばれ、全国的にも極めてめずらしい性質を持っています。ここではこの名水の特徴や周辺の観光情報などについてご紹介します。 どこで採水されている? 昭和60年(1985年)に名水百選に選定された江川の湧水は、徳島県吉野川市鴨島町西麻植(かもじまちょうにしおえ)吉野川遊園地の跡地に位置し、JR徳島線「西麻植駅」を下車して徒歩で約5分のところにあります。西麻植駅は自動券売機も無い単線の無人駅で、停まる電車も1時間に1本から2本です。お遍路では第11番札所藤井寺に向かう途中にあり、お遍路さんのための休憩所も設置されています。 名水の由来 江川の湧水は夏には約10度と冷たく、冬には約20度と温かくなる不思議な性質を … [Read more...] about 江川の湧水
剣山御神水
まるで剣のような岩が多くそびえ立っている徳島県の剣山。その中には水が湧き出ており、この水は剣山御神水と呼ばれる名水とされています。古くから御神水として崇められてきた名水であり、古くから剣山を登る人の渇いた喉を潤してきました。 ここでは、この剣山御神水の成分やアクセス情報、周辺の観光地などについて紹介していきます。 どこで採水されている? 剣山御神水の採水地は、徳島県三好市の東祖谷にあります。剣山には大剣神社の御神体である巨大な岩があり、剣山御神水はその岩の下から少しずつ沸いています。 水量は少ないですが常に湧いており、非常に高い透明度を誇っていることがこの名水の特徴です。見た目が美しいことが話題となり、現在では剣山御神水を目当てに剣山を登る観光客も多く見られるようになりました。剣山御神水は日本名水百選にも選定されており、病気を治す若 … [Read more...] about 剣山御神水
湯船の水
香川県には小豆島と呼ばれている島がありますが、この小豆島に存在する湯船の水は名水として知られています。湯船の水は地域住民の貴重な水源であり、古くから大切に利用されてきました。 ここでは、この湯船の水の特徴やアクセス情報などについて紹介していきます。 どこで採水されている? 小豆島は、香川県の北川に位置している小さな島です。湯船の水の採水地周辺には自然が多く残されており、貴重な水源であったため神社が祀られています。 湯船の水は、1985年に名水百選のひとつに選ばれました。また、湯船の水が形成している川の下流は、1999年に日本の棚田百選に指定されています。 採水地付近には鉄道の駅は存在しておらず、公共交通機関を利用するのであれば、バスを利用することになります。最寄りのバス停は春日神社前であり、春日神社前から徒歩20分ほどで採水地に辿り着 … [Read more...] about 湯船の水