山梨県北杜市長坂町と小淵沢町に点在する湧水群が、八ヶ岳南麓高原湧水群(やつがたけなんろくこうげんゆうすいぐん)です。八ヶ岳南方にある権現岳水源林の水や八ヶ岳南麓に降り注ぐ雨水が、地下水として火山岩を浸透し湧き出すことで形作られています。 大小いくつもある湧水地の中でも有名なのは、「三分一湧水(さぶいちゆうすい)」、「女取湧水(めとりゆうすい)」、「大滝湧水(おおたきゆうすい)」の3つです。 三分一湧水は、湧水を三方向の村落に平等に行き渡るよう利水されたことから名が付けられています。女取湧水は女取川の源流として人々の生活を支えていますし、大滝湧水は公園として整備されており、春の新緑や秋の紅葉など自然の景観も見ものです。このようにそれぞれに由来や魅力を持つ、3つの湧水を紹介していきましょう。 どこで採水されている? 採水可能なのは、大滝湧水の水汲み場で … [Read more...] about 八ヶ岳南麓高原湧水群
中部地方の名水
智積養水
智積養水(ちしゃくようすい)は三重県にある灌漑施設であり、現在でも人々の生活に密着し、地元の人々に重宝されています。現在ではその水の美しさが話題となり、三重県の有名な観光スポットのひとつになっています。この名水は鯉が泳ぐほど綺麗な水と比喩されることもあり、綺麗な水を見ることを目的として訪れる観光客も少なくありません。 今回は、この智積養水の成分や周辺の観光情報などについて紹介していきます。 どこで採水されている? 智積養水の採水地は、三重県四日市市智積町にあります。最寄り駅は近鉄湯の山線の桜駅であり、この駅から徒歩3分ほどで辿り着くことができます。昭和60年には名水百選にも選ばれており、現在では主にこの地方に住んでいる人の稲作などに利用されています。 智積養水は隣町である三重郡菰野町神森の蟹池から、用水路を使って引き入れられています。その全長は17 … [Read more...] about 智積養水
養老の滝・菊水泉
養老の滝・菊水泉(ようろうのたき・きくすいせん)は、養老神社の境内から湧き続けている良質な天然水です。 菊水泉には、この水を飲むことで若返るという伝説があります。ここでは、神秘的な言い伝えのある、養老の滝・菊水泉についてご紹介します。 どこで採水されている? 菊水泉は、日本の名水百選に選ばれているのみでなく、日本三大銘水にも認定されている天然水です。岐阜県にある養老神社の境内に湧き続けている菊水泉ですが、その美味しさや若返りへの期待から、遠方からも多くの人が採水に訪れています。 採水地へのアクセスは、養老公園を目指すとわかりやすいです。養老公園は、約78.6haにも及ぶ広大な県営公園であり、養老神社はその一角にあります。菊水泉の湧き出し口は石段を登った養老神社の境内にありますが、石段の手前に採水場が設けられているため、階段を往復することなく採水が可 … [Read more...] about 養老の滝・菊水泉
恵利原の水穴・天の岩戸
恵利原の水穴(えりはらのみずあな)は、別名「天の岩戸(あまのいわと)」とも呼ばれており、有名な伝説の地として知られています。ここでは、その伝説の地の名水と周辺の観光地についてご紹介します。 どこで採水されている? 恵利原の水穴は、三重県志摩市磯部町恵利原にある湧水です。伊勢志摩国立公園内の逢坂山の中腹にある洞窟から湧出しており、湧水のほとんどが神路ダムに流入しており上水道の水源となっています。昭和60年(1985年)に環境省の名水百選の一つとして選定されました。 採水地へは近鉄志摩線志摩磯部駅で下車して磯部バスセンターから三交バス伊勢道路経由伊勢市行に乗り、天の岩戸口で下車して徒歩15分、または、近鉄山田線伊勢市駅で下車し、駅前から三交バス伊勢道路経由御座五ヶ所方面行に乗り天の岩戸口で下車しても訪れることができます。 名水の由来 天岩戸説話は天上界 … [Read more...] about 恵利原の水穴・天の岩戸
木曽川
みなさんは、名水百選にも選ばれた「木曽川」の水をご存知でしょうか。ここでは、木曽川の水の成分や由来、周辺の観光地などをご紹介します。 どこで採水されている? 名水百選に選ばれたのは、木曽川の中流域、愛知県犬山市から可児川の合流地点までです。この地域を流れる水は、高品質かつ豊富であり、愛知県の水道水としても利用されています。 木曽川の沿岸は、ヨーロッパのライン川を思わせる風景であることから、「日本ライン」とも呼ばれています。日本ラインは全長13kmにもおよび、その美しい風景は人々を楽しませています。 アクセス方法は次の通りです。自家用車を利用する場合は、東名自動車道小牧ICから国道41号線に降り、10分ほどで木曽川中流域の入り口である「犬山橋」に到着します。公共の交通機関を利用する場合は、名鉄犬山遊園駅で降り、3分ほど歩くと、「日本ライン … [Read more...] about 木曽川