宮水(みやみず)

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宮水 - 兵庫県西宮市久保町
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宮水(みやみず)は「灘の生一本」で知られる日本酒の生産地、灘五郷の酒造に欠かせない名水として知られています。ここでは、宮水の特徴や採水地周辺の観光地などについてご紹介します。

どこで採水されている?

宮水は、今の兵庫県西宮市の西宮神社の南東側一帯から湧出しており、江戸時代後期から日本酒造りに使用されていることで有名です。酒造会社が、西宮市南部の久保町、鞍掛町、石在町そして東町にわたる約500メートル四方の地域にある浅井戸から汲み上げて酒造用水に使用しており、生活用水としての一般利用はされていません。

宮水は、幕末以後、昭和時代初期まで「播州米に宮水、丹波杜氏に六甲颪(ろっこうおろし)、男酒の灘の生一本」の名声をほしいままにするのに欠かせない原料とされていました。

しかし、昭和になって高度経済成長の時代を迎え、西宮は阪神工業地帯の真っただ中に置かれることとなり、宮水への汚染が危惧されるようになりました。水質の悪化が、この時期の調査でわかってから現在まで、酒郷組合による宮水保全のための努力は続けられています。その結果、阪神工業地帯の真ん中に位置するにもかかわらず保全状態としては奇跡的な状態が保たれ、昭和60年(1985年)には環境省の名水百選に選ばれました。

採水地へは、阪神西宮駅で下車して徒歩約10分、または、JR西宮駅で下車して徒歩約20分で訪れることができます。

名水の由来

宮水-名水の由来
宮水-名水の由来

西宮市から神戸市東部にわたる灘地方は、清酒の生産地として全国的に有名です。宮水は天保11年(1840年)(一説によると天保8年)、現在の神戸市で酒造業を営む山邑太左衛門(やまむらたざえもん)によって摂津国西宮(現兵庫県西宮市)で発見されたといわれています。

この水は発見当初、「西宮の水」と呼ばれていましたが、後に略されて宮水となったそうです。宮水発祥の地とされている場所には、「宮水発祥の地」の記念碑が建てられています。

一般的に清酒は、夏を越すと「火落ち」と呼ばれる現象が生じ、味が悪くなると言われていました。一方、灘地方で生産されたものは「秋晴れ」という現象が生じ、味が一段と芳醇になると言われています。そこに着目した山邑が、西宮の酒だけが秋晴れする理由は水の違いにあるのではと考えたのが発端でした。

「同地にある梅ノ木蔵の『梅ノ木井戸』の水にある」と結論づけた山邑が西宮の水を汲んで帰り、この水で清酒を仕込んだところ、美酒を造ることができたそうです。これが知られるようになって、灘の酒蔵は競って酒造りにこの地の水を使うようになりましたが、井戸を掘っても同じ水脈に当たらない酒蔵もありました。これに目をつけた地域の農民らは、井戸を掘り、酒蔵に宮水を売るようになり、西宮特有のこの商売は「水屋」と呼ばれていたそうです。

ミネラル含有量と味わい

宮水-ミネラル含有量と味わい
宮水-ミネラル含有量と味わい

宮水は、157.0mg/Lと中程度の硬水で、リンの含有量が多く、鉄分が少ないため酒造に適しています。梅ノ木井戸の近くを流れる夙川の伏流水と、六甲山の花崗岩を通り抜けてきた水に、塩分を含んだ海水が微妙にまじりあって湧いた水と考えられています。

ミネラル成分は、麹や酵母の栄養分となり酵素の作用を促進します。酒造りの水には少量の塩分が含まれていると良いとされ、逆に鉄分の含有量は少ない方がいいと言われています。

採水地周辺の観光地

宮水-採水地周辺の観光地
宮水-採水地周辺の観光地

毎年10 月の第1土曜日に、その年に良いお酒ができることを願って「にしのみや宮水まつり」が行われます。この祭りでは、宮水発祥の井戸から宮水を汲み、酒造関係者約80名が雅楽を奏しながら、宮水発祥の地記念碑前から西宮神社まで練り歩き、神社に水を奉納します。また、「宮水コーナー」も設けられ、宮水と酒文化の紹介も行われます。

宮水の口コミ

酒造用に使われてはいますが、生活用水としては使われていない貴重なお水です。

美味しいお酒は美味しいお水から。酒郷組合の手によって保全が守られている努力の結晶ともいえるお水を使用したお酒です。

宮水の風景

20131116_313_04  宮水発祥之地碑 兵庫県 西宮市
20131116_313_04 宮水発祥之地碑 兵庫県 西宮市
20131116_313_04 宮水発祥之地碑 兵庫県 西宮市
出典:FLICKR

阪神工業地帯の真ん中に位置している西宮のお水。この場所にいっても残念ながら飲むことはできません。

20131116_306_11  大関 宮水井戸 兵庫県 西宮市
20131116_306_11 大関 宮水井戸 兵庫県 西宮市
20131116_306_11 大関 宮水井戸 兵庫県 西宮市
出典:FLICKR

各酒造メーカーが汲み上げている宮水庭園。中にはいることはできないそうです。

西宮は水に恵まれたおかげで沢山の酒蔵が有る。 その酒蔵の名残のお米を炊いた釜だろうか?
西宮は水に恵まれたおかげで沢山の酒蔵が有る。 その酒蔵の名残のお米を炊いた釜だろうか?
西宮は水に恵まれたおかげで沢山の酒蔵が有る。 その酒蔵の名残のお米を炊いた釜だろうか?
出典:FLICKR

宮水の採水地から10分ほど歩いた場所にある白鹿記念酒造博物館で見ることができます。

宮水を使ったコーヒーはさぞかし格別な味がすることでしょう。

海が近いことから塩分も少し含んでいるそうです。飲むことはできないそうですが。

#宮水

tmcさん(@tmc.net0820)が投稿した写真 –

かつてはこの井戸から宮水を汲んでいたそうです。

アクセスマップ

どこで購入できる?

酒造にのみ利用されており、一般への水の販売は行われていません。

おわりに

ここでは、兵庫県の宮水についてご紹介しました。採水地での飲用や持ち帰りはできませんが、宮水を使用した清酒は楽しめます。蔵元をめぐって宮水の恵みを味わってみてはいかがでしょうか。

参考サイト

宮水 – Wikipedia

日本名水百選

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